この1年の間、個人的にも、『地図から消えた島々』の上梓と中国・阜陽師範学院への赴任、という大きな変化がありました。
『地図から消えた島々』は、「望夢楼」の愛読者の方々(これが結構多かったのは嬉しかった)をはじめとして、幸い、かなりのご好評をいただきました。(どうもぼくの書くものは読者を選ぶ癖があるようで、決して万人受けするものではないようですが……。)この機会に、読んでいただいた方々にまとめてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
なかなか滅多にない機会だったので、限られたスペースに思い切りいろいろなことを詰め込んでしまったのですが、それでも書き足らないことは山のようにあります。そうしたものはいずれ別の機会に書きたいと思っているのですが。
今はまだ、慣れない日本語教育を手さぐり状態で進めているところですので、なかなか余裕もありませんが、いずれ何か書きたいと思っています。
……せっかく安徽省にいるんだから、歴陽伝説(城門にいたずらで血を塗ると洪水が起こって町が沈む、というあの話)の故郷である巣湖市に一度行ってみたいんだけど、同じ安徽省といってもだいぶ遠いからなあ。阜陽は淮河よりも北だし。あと、南京も、近現代史研究者の端くれとしては一度行かなきゃならないよあ。