2006年07月29日

アレックス・バーザ『ウソの歴史博物館』

アレックス・バーザ/小林浩子〔訳〕『ウソの歴史博物館』(文春文庫、2006)

 Museum of Hoaxes [http://www.museumofhoaxes.com/] の書籍版。中世ヨーロッパの教会偽造文書からインターネット上のデマまで、古今東西ありとあらゆるウソ、インチキ、デマ、捏造、いたずらなどのコレクション。有名どころをかいつまんで挙げていくと――コンスタンティヌスの寄進状、女教皇ヨハンナ(ジョーン)、ジョン・マンデヴィルの『東方旅行記』、自称台湾人ジョージ・サルマナザール、ベリンガーの偽化石、ジェイムズ・マクファーソンの『オシアン詩集』、トマス・チャタトンの『ロウリー詩集』、ウィリアム・アイアランドのシェイクスピア贋作、メルツェルの自動チェス人形、フィジーの人魚、カーディフの巨人、『シオン賢者の議定書』、ケペニックの大尉、ピルトダウン人、コティングリーの妖精写真、鼻行類、『アイアンマウンテン報告』、タサダイ族、『第三の選択』、『ヒトラー日記』、ソーカル事件、ジェダイ教……等々。ひとつひとつの項目の掘り下げが浅いのと、題材が欧米に偏っているのはいささか致し方ないところか。なお、日本からも旧石器捏造事件が取り上げられてます。
 翻訳はおおむねよく調べているとは思うのだけれど、一部、 cerealogist (ミステリーサークル研究家)を「穀類研究家」と訳している(確かに直訳としては正しいんだけど……)ようなようなおかしな点もありました。
posted by 長谷川@望夢楼 at 08:55| Comment(3) | TrackBack(2) | 疑似科学・懐疑論・トンデモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はは、これは楽しい本でしたね。
この手にご興味があるのならば、少し前に出た↓こんなものでも、

詐欺とペテンの大百科、カール・シファキス著、鶴田文訳、青土社
Sifakis, C., HOAXES AND SCAMS, Facts On File, New York 1993

ハードカバーで少々お高い(あと、厚い)ですが、文春文庫本の元ネタのいくつかも、こっちのほうがより正確に書いてあります。
Posted by 菖蒲 at 2006年07月31日 23:35
『詐欺とペテンの大百科』もいい本なんですが、5000円というのはさすがに二の足を踏んでしまいますね。いや、内容の面白さには十分に見合った値段だとも思うんですけど(読んではいるんですが手元にはないのです)。
Posted by 長谷川@望夢楼 at 2006年08月03日 00:52
軽く楽しむという点ではいいですよね、これ。
「左利き用ハンバーガー」はつい笑ってしまいました。
Posted by ひで at 2006年09月10日 15:47
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