2022年12月10日

『週刊読書人』12月9日号に庄子大亮著『アトランティス=ムーの系譜学』の書評を執筆しました

週刊読書人2022年12月9日号に、庄子大亮著『アトランティス=ムーの系譜学――〈失われた大陸〉が映す近代日本』(講談社選書メチエ)の書評を執筆しました。


ちなみに、文中で軽く触れた野田開作著『深海の謎に挑む――海底大陸をひらく人々』(偕成社、1958年)の「ミユ海底大陸のなぞ――沈没大陸を探るチャーチワード」ですが、国立国会図書館デジタルコレクションで限定公開されておりますので、国会図書館の利用登録者はオンライン閲覧ができます。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1629136/108
この本、アメリカ海軍大佐のチャーチワード(チャーチワードは自称イギリス陸軍大佐)が、「聖書の創生記」(原文のママ)の「太平洋上に、ミユという大陸があり、エデンの楽園はそこにあった」という記述(もちろん「創世記」にそんな記述はない)などをもとに、1940年代から1950年代にかけて太平洋を調査(チャーチワードは1936年没)し「ミユ大陸」説を発表した――という、どこから突っ込んでいいのかわからない代物。他にも、「長さ四十メートル、重さ二千キログラムくらいの大きさ」(原文のママ。2000トンではなく2トンである)の「コモド島の恐竜」が登場したりします。

posted by 長谷川@望夢楼 at 01:16| Comment(28) | TrackBack(0) | 疑似科学・懐疑論・トンデモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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